ザ・プリンスホテルさくらタワー東京
2013
黒船ホテル
2010
箱根吟遊
2010
修善寺 あさば
2009
宮古島東急リゾートホテル
2008
http://www.miyakojima-r.tokyuhotels.co.jp/index.html
宮古島にある東急リゾートに「ゆるりあ」はあります。
宮古島の中でも歴史が深いホテルで、ビーチサイドに建ち、一年中緑に恵まれた理想的なリゾートホテルです。
立地はガーデンに面した半地下空間にあるため、どういったかたちで内部と外部の関係をつくるかが課題となりました。
ガーデンから、内部へと連続性を持たせるために、エントランスからの視線を宮古石のヒンプン(衝立)で受け、その前にあるウェイティングからは、滝を正面に配置することで視線をつないでいます。
そして、ガーデンとつながるオープンなラウンジから、直接トリートメントルームへと入れる構成になっているので、通常、孤立しがちなトリートメントルームと外部空間を自然に結び、木陰に入ったような感じを意図して空間をつくっています。
スパは本来、地域の文化や風土を取り入れたものです。「ゆるりあ」では、宮古島で昔から使われている宮古石を床、壁に使用したり、ディスプレイに宮古上布など、独自の素材を使用しています。
2008
(Photo:浜田智夫)
ルグランソシエ 柏高島屋ステーションモール新館 『大人の上質空間』をテーマにした、柏駅に直結する百貨店の最上階に美容室・エステ・タラソテラピー・ネイルなどのサービスが受けられるトータルビューティーのサロンです。オーナーには、“つくばの風”を感じられるサロンにと希望がありました。デザインは、ここから広がるつくばの眺めを、インテリアに取り込むように計画しました。サロンは、機能によって4つのゾーンに分かれています。まず開放的で外部と内部をつなぐ空間としての、ロビー・ギャラリー・ラウンジ・ネイルゾーン。次は、ロッカー・メイク・リラクセーションルームのトリートメント前後に使用するパブリックゾーン。3つ目は、フェイシャルボディーのトリートメントゾーンは、完全個室のプライベートゾーン。4つ目が、タラソテラピーのトリートメントが受けられる温浴のゾーン。 それぞれ異なる目的の空間は、それらの特徴を反映する作りかたを試みた。
温泉旅館 福一・諧暢楼
2007
(Photo:浜田智夫)
明治のはじめ、伊香保温泉に400年の歴史を持つ福一が、それまで代々続いた宿とは趣を異にした、ゆったりと過ごしていいただきたい想いで新館「諧暢楼」を開きました。そして2007年その心を引き継ぎつぎながら、現代的に洗練させた『旅邸 諧暢楼』が生まれました。そこに併設されたこのスパには、和の上質な趣がベースに流れています。
この環境は、旅館にあるおもてなしの文化と心と身体の癒しを目的にしたスパ文化を“和の質感”で融合させたものです。それは、和のかたちを踏襲するのではなく、和のよいセンスを質感として表現したものです。
デザインは、お客様の一連の体験(プログラム)の密度を深めることを考えながら、日本の空間の“静けさ”のある佇まいをイメージして、控えた色数、水平線の繰り返し、明暗のある光のコントロールなどを取り入れました。
ロイヤルオークホテル
2006
http://www.royaloakhotel.co.jp/spa_fitness.html
このプロジェクトは、ロイヤルオークホテルの改修工事の一貫としてスパを導入することからスタートしました。オリジナルスパとしてホテルが運営し、ホテル全体のリブランディングの核となりました。
ロイヤルオークホテルのコンセプト「大いなる休息」には、「戦いに敗れた王が、ローヤルオークの下での休息によって活力を取り戻し、戦いに勝利する」とう由来があり、自然のエネルギーの下で癒されリフレッシュする、という意味が込められています。ホテルではそれを「ガーデン」という形で表現しました。
ロイヤルオークスパではホテルのコンセプトをさらに深化させ、自然のエネルギーをさまざまな方法で享受し、ストレスの解放・心身のバランスと健康の獲得を目的とした環境を目指しました。
スパは、三層の構成になっており、1階はガーデンに連続した空間で、自然の豊かさや多様さを、ナチュラルな素材感や豊かな質感で表現し、テイストとしてはオーソドックスなナチュラルモダンスタイルで、安心感のある環境となっています。
地下一階は一階とは対照的に、静かでより深い瞑想の空間を目指し、自然は根源的な要素(木・土・水・光)として扱われ、ダイレクトにそのエネルギーが感じられます。特にリラクセーションルームは、地層をイメージした土壁に包まれていて「大地での休息」をイメージしています。
2階には琵琶湖を望む屋外プールがあり、ホテル全体の中でも特にリゾート色の強いエリアです。スパもリゾートホテルとして、解放感とラグジュアリー感のあるテイストとなっており、オペレーション的にもスパとホテルの機能が融合し、ホテルのリブランディングの象徴的なエリアとなっています。
このプロジェクトではホテルのリニューアルの一貫として、スパを核としたホテル全体のリブランディングを行いました。スパは、ホテルのオペレーションや他の施設と連動することで新たなプログラムやアクティビティーを生み出し、ホテル全体のブランドイメージの向上と新たなビジネスの展開の役割を担っています。
伊良湖ガーデンホテル
(Photo:浜田智夫)
セントグレゴリースパ伊良湖のある伊良湖岬は幅広い客層に親しまれている、太平洋に面した気候の温暖なリゾート地です。スパは、ホテルの大がかりなリニューアルの一貫として導入が計画され、ホテルのリブランディングの核として位置づけられました。
スパにはさまざまなスタイルがありますが、今回のようなリゾートスパは、レジャー的な要素が強くリラックス系のメニューが中心となります。また、ここのリゾート地の性質上、幅広い客層のニーズに対応することも必要となりました。そこでトリートメントルームは、リラックスを求めたラグジュアリールームと、気軽に短時間で利用できるカジュアルルーム、二つのスタイルが用意されました。
このスパはホテルの二階にあり、太平洋が見渡せるたいへん素晴らしい眺望が特徴です。そこで、眺望と太陽の光を取り込んで、リゾート地らしい開放感のある内部空間をいかに作るかがポイントとなりました。例えば、カジュアルルームは通路に面する壁面もガラスにして、本来なら暗くなるはずの通路にも外光を引き込み、リゾート的な解放感を生んでいます。それと同時に、通路とトリートメントルームの間には幾つかの層がつくられ、施術中のプライバシーを保つように工夫されています。
スパは本来、その土地の風土や文化に根ざしながら、時代のニーズと共に発展したものです。したがって、その立地ならでは環境やニーズに合わせて、そこならではの施設を作ることがスパのデザインのもっとも重要な課題になります。
名古屋高島屋店
2006
(Photo:浜田智夫)
JR名古屋駅に建つツインタワーの最上階の場所。改装前は有料の展望台でしたが高島屋のラグジュアリーショップとして、エステ・美容室・レストランなどが新設されました。 この「ソシエ245」のデザインコンセプトは、“天空のリゾート”とし、パノラマ眺望に 加え、タウンリゾートとしての非日常性・ラグジュアリー感を提供する環境を考えた。 エステティックサロンは、個室、通路、共有スペースが複雑に構成された小空間の集まりです。そこへ、外部(自然)をどのように取り込むかがポイントになりました。空間構成としては、体験から体験へとシーンが変化する時、空間の質を連続させたり、クライアントの気分が切り替わるように空間の質に変化をもたせ、リズム感のあるデザインを心がけました。
ハウステンボス
2005
http://www.huistenbosch.co.jp/spa/
約20年前、荒れた土地に森を再生することから始まった「自然との共存」への道のり。
環境先進国である、オランダの国造りに学び、5年の年月をかけて造られたハウステンボス。
それは、自然を生み出す植物の恵み(チカラ)を取り入れることで、地球に負担をかけない心地いい暮らし“ボタニカルライフ”へ導くライフスタイル提案事業として生まれ、現在も変わらず歩んでいます。 この環境の理想郷の中に生れたスパは、自分を取り戻す場所としてのR=リゾート、自分を磨き、高め、満たす場所としてのI=アイデンティテー、自然との共存を体験する場所としてのN=ナチュラルをイメージして、The Life Spa RIN(リン)としました。RINは2つの施設をもっています。 室内プールに併設された、カジュアルなスタイルで体験できる「RINウェルネス」と、ヨーロピアンクラシカルホテルの客室の中で最高級のプログラムを提供する「RINホテルヨーロッパ」です。 オランダの伝統的なデザインと、スパ的なスタイルが楽しめる現代的なデザインを融合させたハウステンボスならではの空間が生まれました。
特に「RINウェルネス」では、スパをハウステンボスの理想とするライフスタイルのためのアイテムと位置づけ、ウェルネスを目ざしたライフスタイルの核となることを期待しています。
2004
(Photo:平井広行)
シンプルに整えた平面構成で、静寂で、落ち着きのある空間。プライベート性の高い機能があるものを、最も静かな中央のゾーンに置き、パブリック性の高いものを、開放感のあるその周りのゾーンに配置した。 外周部分はガーデンの空間とし、植物、光を効果的に取り込むことで、自然を心地良くつくりだしている。このガーデンを通過させ外部の自然がもっている豊な表情を、個室の中へ取り込んでいる。また、施設に水のある場所を多く配置し、潤いと活力を与えている。
2003
ヨコハマ インターコンチネンタル ホテル
2003